2006年12月09日

オディロン・ルドン「仏陀」

Buddha


日本書紀には「異国の神はきらきらし」という記述があるが、ここでいう異国の神とはホトケ、すなわち仏像のことである。
きらきらしという表現から、金箔が全身に張りめぐらされ、眩しいほどに輝いていた仏を想わせるが、表面の輝きだけではなく、ふくよかな顔に神秘的な笑みをたたえた様子に、当時の日本人は、なんともいえない神々しい光を感じたのかもしれない。

オディロン・ルドンは異国の神から受けた感銘を、淡く幻想的な趣のあるパステル画によって表した。
絵を描いたというより、夢幻の色彩をもちいて深い瞑想を行ったように感じる。
異国の神の住む精神世界を体感したのかもしれない。

題名は仏陀であるが、描かれているのは仏陀(釈迦)なのか、菩薩なのかはわからない。

「仏陀」 Le Bouddha 1907年頃
オディロン・ルドン Odilon Redon 1840〜1916年,フランス
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2006年05月12日

オディロン・ルドンの花

Vase of Flowers, 1914




Vase of Flowers, 1914

Redon, Odilon

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Vase of Flowers, c.1916




Vase of Flowers, c.1916

Redon, Odilon

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「真っ赤な嘘というけれど。嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う」
                     荻野アンナ『背負い水』文春文庫より-

花をどう生けるかは、人それぞれの感性の問題である。
ルドンという画家の場合、さらに生けた花がどのようにみえたか、あるいはそれをどうみせるかが問題となる。

こんな幻じみた花はみたことがないし、少なくとも現世に存在する花だとは思えない。

絵は科学ではないから客観性はいらないし、世界をどのようにみてもいい。また世界はどのようにでも見えるはずだ。精神が魔界と共鳴すれば魔界に咲き誇る邪悪な花がみえるかもしれないし、妖精を信じるひとたちには花の側で不思議な姿が舞っているのがみえるのかもしれない。

ルドンは孤独な少年だったという。
若い頃は、不気味な黒い絵を描いていた。庭の隅やベッドの下でひっそりと生きる、奇妙な生き物たちの姿をみたのかもしれない。
中年を過ぎて色彩に目覚めた。パステルで表現した、不思議な精神の色の花たち。

オディロン・ルドンOdilon Redon 1840年〜1916年 フランス

posted by アートジョーカー at 06:46| Comment(0) | Odilon Redon | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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