2006年05月14日

ムーラン・ド・ラ・ギャレットはいかが?

Le Moulin de la GaletteLe Moulin de la Galette

ルノワールの絵は、豊で、ふくよかで、楽しい。
画面全体に光があふれ、色彩そのものが楽しく舞っているようだ。

日曜日はダンスの日だった。
パリの市民は、モンマルトルの丘の上にある「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」に集まった。
屋外の舞踏場は、おしゃれに装った人たちで、びっしりと埋まっている。

絵がなんだか、とろりとしている。みんな木漏れ陽に溶けてしまったかのようだ。
画面中央からやや右上にいる後ろ向きの男の帽子に光が当たっているのが面白い。
真ん中のふたりの女性の目元は、やけに涼しい。知的で柔らかな微笑みは、いつものルノワールのもの。

ある日曜日、モンマルトルの丘で賑わう人々の声が聞こえてくる。
19世紀末のパリまでタイムスリップできる絵。

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」1876年
ピエール-オーギュスト・ルノワール 1841-1919年,フランス
Pierre-Auguste Renoir,Le Moulin de la Galette
 
posted by アートジョーカー at 08:08| Comment(0) | Pierre-Auguste Renoir

2006年05月13日

ルノワールの、こってり感

Miss Georgette CharpentierRenoir, Pierre-Auguste

モデルの少女は当時4歳だという。
それにしてはどういうことだろう、この優しく知性的な目の輝きはただものではないと思う。
少女の父親はパリで出版業を営み、屋敷ではサロンを主催していた。ルノワールは少女の父親から、しばし絵の注文をもらっていたという。

実在の少女に似ているのだろうか。
そういうことはどうでもいいが、ルノワールの描く女性は、すべて目元が涼しく、知的で優しい輝きに満ちている。

そしてルノワールの絵は、こってりとしている。こってりとしたマティエールに、ふっくらとした女の子の手や足のかたちが可愛らしい。
この絵は日本にある。石橋財団ブリヂストン美術館で本物を観ることができる。

ピエール-オーギュスト・ルノワール「座るジョルジェット・シャルパンティエ嬢」1876年
Pierre-Auguste Renoir,Miss Georgette Charpentier
posted by アートジョーカー at 09:33| Comment(0) | Pierre-Auguste Renoir