2006年04月18日

モディリアーニの彫刻と絵

TeteJeanne Hebuterne in a Yellow Sweater

美人の基準などは時代によって変わるし、文化的背景によっても異なる。

たとえばアフリカの一部の部族では、古代より首の長い女こそ美しいとされてきた。
いまでも、特殊な矯正リングのようなものを幼い頃から首につけ、異様に長く育てた首を自慢げにみせる女たちがいる。

アメデオ・モディリアーニがよく描いた、円筒形の長い首や瞳のないアーモンド型の目を持つ女の肖像には、アフリカやオリエントの石彫からの決定的な影響がみられる。

古代神殿に眠っていた彫刻の意匠が、パリのボヘミアンであったイタリア出身のモディリアーニによって新たな色彩を得て、20世紀初めのパリの憂鬱や人間の匂いなどを表現した。


posted by アートジョーカー at 15:32| Comment(0) | Amadeo Modigliani | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

モディリアーニの堕落論

モディリアーニ「ルネ」M12号【名画ドットネット】

自虐というものが、果たして気持ちのいいものかどうかはわからないが、
あまりに不甲斐ない自分、もしくは満たされない自分を恨み、おのれ自身でおのれを壊したくなるとき、それがいますぐではなくても人は野垂れ死にを望む。
そういう意味で、モディリアーニも、いつかどこかでぶっ倒れて死ぬことを心の奥で望んでいたのかもしれない。実際、36歳の冬、その通りになった。

野垂れ死ぬために、たとえば酒でからだをいじめ抜く。そして酔うことでしか生きられなくなる。
20世紀の初め頃、モンパルナスを根城に活動した「エコール・ド・パリ」という言葉で括られる芸術家たちは、日本の戦後文学における無頼派とどこか似ているような気もする。
酒、議論、貧困、持病、傲慢、繊細、自堕落、破滅……そして恋愛。
恋して酔い続けた人生ではないと、こういうゾクッとするような女の絵は描けないのかもしれない。
posted by アートジョーカー at 11:23| Comment(0) | Amadeo Modigliani | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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