Donna Con Ventaglioたとえばモネも、妻カミーユの着物姿を描いているが、こういう艶めいたものではなく、表情もポーズも、ちょっとおどけた感じである。
19世紀後半から活動を始めた、ヨーロッパの芸術家の多くがそうであったように、クリムトにも、ジャポニズムの濃い影響がみられる。クリムトの場合は、とくに浮世絵版画の中の「あぶな絵」に惹かれ、そのコレクションを保有していたという。「あぶな絵」とは、男女の交合をあからさまに描く春画のたぐいだが、そこには「享保の改革」による禁制への考慮がみられるものである。
The Art Impression


