アートポスターアニメの少年キャラクターの声は、女性の声優が演じるのがふつうだ。
声変わりしてしまった男では、少年を演じられない。
もしかすると、現実の少年自身も、架空世界の少年を演じることができないのかもしれない。
少年期の男子がもつ不思議な魅力は、中性的であり、また女性的でもある。
マネは、「笛を吹く少年」を描くにあたって女性のモデルを使った。
ヴィットリーヌ・ムーランという町娘で、マネがよく使ったモデルだった。
楽隊の少年が放つ不思議な魅力の秘密も、そこにあるのかもしれない。
この絵には背景がない。後ろにあるべきさまざまの景色がない。少年の表情と、細く柔らかな体の線だけを観るためには背景など必要としないと思う。
しかし、当時のサロン展の審査員たちには理解されず、「笛を吹く少年」は落選したという。
「居酒屋」を著した自然主義の文学者エミール・ゾラは、マネの絵の理解者だった。
この絵が落選したことを知って怒り、マネを擁護する美術批評を書いたという。
The Art Impression

Sisley, Alfred
Olympia