菱川師宣の「見返り美人」が描かれたのが1692年ごろで、フェルメールの「ターバンの少女」は1665年ごろの作品といわれる。
フェルメールのほうが、30年も早い。
この頃のオランダでは見返りポーズが流行っていたらしいが、浮世絵との関係はよくわからない。ただ、オランダはヨーロッパにとって「鎖国日本」の唯一の窓口で、浮世絵も相当早い時期からむこうに渡っていたといわれ、逆にヨーロッパの絵画も日本の絵師たちには早くから知られていたらしい。
少女の目と鼻筋のあたりにフォーカスが絞られているため、耳のあたりがボケて、写真のような不思議な遠近感が出ている。
こうしたフェルメール独特の表現がうまれたのは、カメラ・オブスクーラ(初期の写真機)に写るイメージをもとに描いたからだといわれている。
The Art Impression
