スマートフォン専用ページを表示
The Art Impression
●ピカソは永遠にわからない。
TOP
/ Johannes Vermeer
<<
1
2
3
>>
2006年03月16日
牛乳を注ぐ女、フェルメール
フェルメールは半分素人画家のはずなのに、贅沢な絵具を使っている。
ラピスラズリという高貴な石からうまれる青で、これを、フェルメールブルーと呼ぶ人もいるらしい。
この青い鉱石は、ピアジェなどの宝飾時計の文字盤に使われていたりする。
いろんな分子の組み合わされる過程で、或る奇跡が起こって、うまれたような青。
フェルメールの絵には光のあて方に謎があるらしいが、灰色の壁も、テーブルの木の色も、牛乳の白も、それを注ぐ女すら、すべてがこの青い色のために存在すると仮定してみる。
絵の中心にあるブルーの静かな響きを愉しむために。
posted by アートジョーカー at 21:08|
Comment(2)
|
Johannes Vermeer
|
|
2006年03月11日
「写生論」正岡子規とフェルメール
文学のなかでリアリズムということをうるさく主張したのは、正岡子規だった。
思想も、気負いも、誇張もなく、ただあるがままに写しとる。
たとえば秋を詠うのに、柿を食って鐘の音が聞こえたという「写生」をする。
子規は、じぶんの墓に抽象的なことばを書かず「給金」を刻ませたという。
この数字で私という人間がなにものであったのかを知ってくれ、ということかもしれない。
「写生」は、ただそこにある日常の風景をあるがままに写しとる。
17世紀のオランダには、当時の光があり、空気があり、ひとびとの暮らしがあった。
見ていると、すっと、17世紀のオランダまで連れて行かれそうなフェルメールの風景。
フェルメール「デルフトの眺望」
posted by アートジョーカー at 00:21|
Comment(0)
|
Johannes Vermeer
|
|
2006年03月09日
パンよりも絵を、フェルメールの風景画
17世紀のある時期、オランダではパン職人の数よりも、
画家の数のほうが多かったといわれる。
絵は商品として流通経済にのっていた。
輸出もされたが、国内での需要もあった。
このことは、オランダでは早くから「市民社会」が成立していたことをしめすだろう。
絵は教会や貴族だけのものではなくなった。
インテリアとして絵を楽しむ「市民」があらわれたということかもしれない。
フェルメールの風景画はたいへんめずらしい。
おそらく、2〜3点しか現存していないといわれる。
これも、写真のようにハイライトがくっきりしている。
フェルメールの手にかかると、硬い建物が、すごく柔らかな風景になると思う。
フェルメール/小路
posted by アートジョーカー at 18:25|
Comment(0)
|
Johannes Vermeer
|
|
<<
1
2
3
>>
Sponsored links
Profile
●管理人:アートジョーカー
「人はなぜ絵画を理解したがるの?」と、ピカソは問うた。インテリアとしてアートを愉しむのに理屈はいらない。
しかし、妖しく独善的な絵画論をぶつ。
djoker@mail.goo.ne.jp
最近の美術エッセイ
(07/09)
エッシャー「バルコニー」
(07/04)
エッシャー「天使と悪魔」
(06/24)
ポール・セリュジエ「にわか雨」
(12/13)
リチャード・ダッド「妖精の樵の見事な一撃」
(12/09)
オディロン・ルドン「仏陀」
(11/30)
ルネ・マグリット「恋人たち」
(11/29)
ルネ・マグリット「人の子」
(11/27)
エゴン・シーレの描く肉と骨の魅力
(11/24)
エッシャー「上昇と下降」
(11/22)
ルネ・マグリット「アルンハイムの地所」
(11/20)
エゴン・シーレ「家族」
(11/14)
エゴン・シーレ「死と乙女」
(11/12)
ドミニック・アングル「グランド・オダリスク」
(11/11)
フェルメール「画家のアトリエ」
(11/07)
無意識の滴り?ジャクソン・ポロック
(11/06)
モンドリアン「赤、青、黄のコンポジション」
(11/05)
ルネ・マグリット「白紙委任状」
(11/01)
アンリ・ルソー「結婚式」
(10/26)
ルネ・マグリット「空白のページ」
(10/23)
アンリ・ルソー「戦争」
Image offer site
Click here to buy posters!
<日本語対応で安心です> 世界最大のポスター&プリントショップ。 美術、映画、著名人、スポーツ選手など、 あらゆるポスターが揃っています。
「プリハード世界の名画」気軽にネット上で美術鑑賞を楽しんでみませんか。このサイトではルーブル美術館でも販売されていた複製画を購入することもできます。
アーティスト
Pablo Picasso1
(4)
Pablo Picasso2
(4)
Vincent van Gogh
(10)
Salvador Dali
(4)
Johannes Vermeer
(7)
Claude Monet
(2)
Edvard Munch
(2)
Paul Cezanne
(2)
Marc Chagall
(4)
Gustav Klimt
(6)
Henri Matisse
(4)
Amadeo Modigliani
(5)
Pierre-Auguste Renoir
(2)
Giorgio de Chirico
(3)
Edward Hopper
(4)
Rene Magritte
(13)
Alphonse Mucha
(2)
Marie Laurencin
(2)
Georges de La Tour
(2)
Paul Klee
(2)
Franz Marc
(4)
Henri Rousseau
(3)
Egon Schiele
(3)
M.C. Escher
(3)
Odilon Redon
(2)
Others
(22)
美術評
(3)
Related link
読書人ジョーカー@混沌の本棚
レトロな漫画blog
Search&Community
忍者ツール
清風書道
Artアート美術検索
芸術探訪アートマップ
もっとねっと
にほんブログ村 美術
画家・絵画検索
過去の美術エッセイ
2007年07月
(2)
2007年06月
(1)
2006年12月
(2)
2006年11月
(13)
2006年10月
(5)
2006年09月
(8)
2006年08月
(7)
2006年07月
(8)
2006年06月
(14)
2006年05月
(18)
2006年04月
(13)
2006年03月
(27)
2006年02月
(6)
RDF Site Summary
RSS 2.0
広告
この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。
以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。
・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。
posted by
Seesaa ブログ