ピカソが友人ブラックとともに始めたキュビズムという表現手法についte
は、一気に書ききれない。少しずつ書きます。
これには、分析的キュビズムとか総合的キュビズムとか、いろいろややこしい理論的展開があるし、知識として理解しても、ピカソは永遠にわからないと感じるのだが。
たとえば、ひとりの女がなにやらものを書いている。
いそいそと、楽しみながら、はたまた考えながら、悩みながら。
よそ見をする。背伸びをする。あくびをする。
かわいらしい女の動きを一枚の絵画のなかにぜんぶ閉じこめるとき、キュビズムという手法が活きてくる。
この絵は、正確にはキュビズムの時代をとっくに卒業していた50代のころに描かれたものであるが。

Writing Woman-1934