
天使と悪魔
宇宙を天使で満たすことはできない。
天使の隙間には、必ず悪魔が存在する。
宇宙を悪魔で満たすこともできない。
悪魔の隙間には、必ず天使が存在する。
天国と地獄は表裏一体のものであり、天国を見ようとすれば天国だけが見えるし、地獄を見ようとすれば地獄だけが見えてくる。
天国と地獄は、そこに同時に存在しているのである。
天使と悪魔が円の端に行くほど小さく高密度となって見えるため、この文様が無限に敷き詰められているような錯覚をおぼえる。
平らな紙の上(平坦なユークリッド空間)に描かれた双曲空間。
実は、この円内に存在する天使と悪魔の文様はすべて同じ大きさであると考えられ、たとえば、いま端の方に小さく見える天使や悪魔のいる場所から見ても、この絵と同じパターンが見えるはずなのである。
実際の宇宙にも中心がないという。
宇宙のどの位置に立っても、同じ景色が見えるらしい。
「円の極限4(天国と地獄)」
マウリッツ・コルネリス・エッシャー Maurits Cornelis Escher
1898-1972,オランダ
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エッシャーの絵画は本当に摩訶不思議。この絵から見える哲学もそうですが、「宇宙のどの位置に立っても・・」とゆうお話はとても興味深いですね。低い位置にある満月を眺めるときにそうゆう感覚を覚えたりします(わたしだけかもですけれども)。
物質の密度分布も一様で特別な方向もない。
という宇宙の一様性、等方性を主張するのが「宇宙原理」と呼ばれる考え方で、現在の観測結果もこれを支持するものとなっているようです。
「宇宙にいるのは我々だけではない」
とかいう何かの映画のコピーががありましたね。
愛の暮らしも 月日が経てば
どこかでボタンの 掛け違い
釧路湿原……
荒野をめぐる 迷い川
別れたはずの あなたの胸に
いつか心は 後もどり
二人掛りの 幸せ積み木
一人じゃ出来ない 崩れたら
釧路湿原……
夕陽にしぼむ エゾキスゲ
女の夢と 一日花は
なんでそんなに 散り急ぐ
二度とあの日に 戻れぬ旅は
地図なし当てなし ひとり旅
釧路湿原……
明日が見えぬ 迷い川
あなたの居ない 心の闇を
どうぞ照らして 星明かり