2006年10月26日

ルネ・マグリット「空白のページ」

白いページ(940mm×1014mm)

さまざまの文字が浮かぶ空間としての白い紙。
あるいは、本をめくると、ふいに現れる空白のページ。

なぜだか知らないが、詩は絵でもあるという。
言葉の持つ意味だけが問題となるのではない。
どのようなカタチをした文字が、どのように並び、流れ、絡み合い、どのような旋律を奏でているのか。
あるいは文字と文字の間が、豊かな白い空間に満ちているのかどうか。
紙につむがれた詩は単なる文章ではなく、視覚芸術なのであるという。

「空白のページ」は、フランスの詩人ステファヌ・マラルメへのオマージュといわれる。
マラルメは詩における余白(空白)の意味に気づき、視覚詩、あるいは図形詩といったものを試みたという。

白い月の夜、まだ何も書かれていない白いページを前に、詩人が言葉を絞り出すための苦悩の作業をしているようなイメージを感じた。

「思考を目に見えるものにするために、私は絵を利用する」

マグリットはそう言っている。
思考とは、霧のゆらぎのようにあいまいなもの。
白いページに文字が浮かび始めると、思考がビジュアルとして目に見えてくるのかもしれない。

「空白のページ」 La page blanche 1967年
ルネ・マグリット  Rene Magritte 1898-1967年,ベルギー
posted by アートジョーカー at 04:44| Comment(0) | Rene Magritte | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。