2006年09月26日

フランツ・マルク「馬」

Horses

誰がどのように観るかで世界は変わる。
たとえば世界を「温度」として観るとしたら、その高低差によって物や風景のカタチが浮かび上がってくる。
あるいは世界を「素粒子」として観るとしたら、その密度分布としての点描のような景色が見えてくるのかもしれない。
もともと物質と空間に境界線などはない。
すべてが繋がって干渉しあいながら流動している。
世界をそんな風に観てもいいはずである。

フランツ・マルクは、たとえば動物の目に世界はどのように映っているのかを想ったらしい。
「芸術を動物化させる」
というマルクの言葉の意味はよくわからないが、マルクには馬や鹿、鷲犬など、それぞれの動物が持つ野性の感覚に対する憧憬のようなものがあったのかもしれない。
あらゆる事物に備わる自然の脈動、有機的なリズム、あるいはエネルギーの血脈のようなもの。
動物を描き、動物の知覚を想い、動物の精神に近づくことで、そうした神秘に触れる喜びがあったのかもしれない。

Horses
フランツ・マルク Franz Marc
1880-1916年,ドイツ


posted by アートジョーカー at 14:07| Comment(0) | Franz Marc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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