2006年08月22日

マグリット「描かれた青春」

La Jeunesse IllustreeLa Jeunesse Illustree

映画や小説では対立というものがストーリーやテーマの核をなす場合がある。
できるだけ異質なもの、異質な人物をぶつけ合うことで物語が立ち上がってくることが多い。

たとえば林檎がバナナやナイフといっしょに描かれていればふつうである。
しかし林檎がバスルームにぽつんと置かれていれば、なにか特別な意味がありそうな気がする。
それも死体といっしょにだ。
映画や小説なら探偵が出てきて、そこから「ミステリ」の謎解きが始まる。
時間内に、あるいは決められた紙数の中で謎は解決されるだろう。

たとえば田舎道に石膏像が置かれていたら、人は考え込む。
それも生きたライオンの前にだ。
しかしマグリットの絵に解決はない。
奇妙な違和感、もしくは驚きがあるだけである。
神秘の物語は鑑賞者自身がつむぐしかない。

ルネ・マグリット  Rene Magritte 1898-1967年,ベルギー


posted by アートジョーカー at 05:28| Comment(0) | Rene Magritte | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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