La Corde Sensible日常の事物が異様に巨大化していたり、あるはずのない場所に物が転移していたりすると、心がつねられたような気がする。ちょっとした痒みを覚える。
雲がグラスに収まろうとしている。
あるいはグラスから逃れようとしている。
雲はじっとさせられているのをちょっと嫌がっているのかもしれないし、少し恥ずかしがっているのかもしれない。
芸者ワルツの歌詞ではないが「恥ずかし嬉し」という微妙な心が現れているような気もする。
マグリットの絵の中に何かの象徴を見つけようとしても無駄なことであると思う。
マグリット自身、象徴を探さないでほしいと言っている。
絵の中に暗喩などもないのである。
僕は雲を集めようと思って、
霜の巨人のように大きなグラスを大地に置いた。
雲が少しずつ集まってきた。
ある雲はいそいでやってきた。
ある雲はゆっくりとやってきた。
僕のグラスには毒が塗ってある。
甘い香りのする毒だ。
雲たちは大きな塊になって、
僕のグラスの上で、嬉しそうに恥ずかしそうに震えていた。
上の下手くそな詩は、いま適当につくったものである。
マグリットは、自身を詩人と規定し、「言葉では語れない詩」を描いた。
ビジュアルそのものが「心の琴線」を引っ掻いてきて、首を傾げさせる。
不思議な「違和感」の残像が残り続ける。
ルネ・マグリット Rene Magritte 1898-1967年,ベルギー
The Art Impression

マグリットの持つ毒のようでもあり
マザーグースの毒のようでもある。。
面白い詩ですね。
わたしもマグリットのシュールさ、大好きです。
マグリットへのオマージュ▽
http://blog.goo.ne.jp/meg-favorite/e/a31e39cd53244cf0b2fed762fb223df2
マグリットは詩の心を抽出したのが私の絵であるとか言っているようなので、詩を返してみるのもひとつの鑑賞の仕方ではないかということです。
その例として書いたもので、練り込んでもいないため、まあ、適当に読み飛ばしてください。