2006年08月15日

淡い妖気のマリー・ローランサン

Danseuses EspagnolesDanseuses Espagnoles

「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」
               
マリー・ローランサンは詩人でもあった。堀口大学訳「鎮静剤」という詩の一節より。
忘れられないために、なまっちろい蝋人形のようになって、永遠の淡い色の世界から男たちにメッセージを送り続ける。

マリー・ローランサンは絵を通して男を逸楽的な気持ちにさせたいという野望を持っていたらしい。
自身の絵を、自分と他人に告げたい恋のお話であると語っている。

「鎮静剤」は第一次大戦下、スペインに亡命中、夫であるドイツ人男爵と心が離れていたときに描かれたいわれる。
淡く蠱惑的な、妖精のような女の肖像を描くようになったのは、夫と離婚してパリに戻った1921年頃からのようだ。マリー・ローランサンの恋のお話としての美の世界は、パリの裕福な婦人たちの間でとくに支持されたという。

マリー・ローランサン Marie Laurencin 1883-1956年 フランス 


posted by アートジョーカー at 12:54| Comment(0) | Marie Laurencin | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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