2006年07月02日

ゴッホの「星空」

Starry Night Over the Rhone, 1888

一度だけだが、星空が立体的に見えたことがある。
天空に穴が開いて、そこから光が漏れてくるような感じではなく、近くの星の向こうに遠くの星が存在し、その向こうにもっと遠くの星があり、そういった星の層が無限に続いているという感じで立体的に見えたということである。その時、一番近い星は、すぐそばにあるような気がした。
空気が澄んで周囲に余計な人工光がない場所でないと、星空を立体的にみることはできないかもしれない。

「星へ行くためには死ねばいい。生きている間は星には行けないし、死ねば汽車に乗れない」

ゴッホがそういうように、奥行きのある立体のビジョンとして広がる星空を見ると、死ねば、ほんとうに星に行けるのではないかという気になってくる。
地上を速く移動するには鉄道や蒸気船を使えばよく、天上に早く行くためには病気になればいいとゴッホは妄想した。平穏に年老いて死ぬのは、ゆっくり歩いて向こうへ行くことであると。
ゴッホは37歳のとき、大急ぎでどこかの星へ行ったともいえる。

「星空」 Starry Night Over the Rhone 1889年
フィンセント・ファン・ゴッホ  Vincent van Gogh 1853-1890年,オランダ


posted by アートジョーカー at 04:12| Comment(0) | Vincent van Gogh | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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