
Vase of Flowers, 1914
Redon, Odilon
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Vase of Flowers, c.1916
Redon, Odilon
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「真っ赤な嘘というけれど。嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う」
荻野アンナ『背負い水』文春文庫より-
花をどう生けるかは、人それぞれの感性の問題である。
ルドンという画家の場合、さらに生けた花がどのようにみえたか、あるいはそれをどうみせるかが問題となる。
こんな幻じみた花はみたことがないし、少なくとも現世に存在する花だとは思えない。
絵は科学ではないから客観性はいらないし、世界をどのようにみてもいい。また世界はどのようにでも見えるはずだ。精神が魔界と共鳴すれば魔界に咲き誇る邪悪な花がみえるかもしれないし、妖精を信じるひとたちには花の側で不思議な姿が舞っているのがみえるのかもしれない。
ルドンは孤独な少年だったという。
若い頃は、不気味な黒い絵を描いていた。庭の隅やベッドの下でひっそりと生きる、奇妙な生き物たちの姿をみたのかもしれない。
中年を過ぎて色彩に目覚めた。パステルで表現した、不思議な精神の色の花たち。
オディロン・ルドンOdilon Redon 1840年〜1916年 フランス
The Art Impression
