2006年05月01日

異世界の浮遊感、シャガール

Three CandlesThree Candles

「三本のろうそく」は、大変な時代の中で描かれた。完成までに二年が費やされた。
1940年、フランスにいたシャガールには、ナチス・ドイツの影が迫っていた。
マルセイユで逮捕され、強制収容所送りとなるところを、アメリカ合衆国に助けられた。
春、家族とともにアメリカへ旅立つ。

同胞たちは次々に収容所送りにされていた。
三本のキャンドルのモチーフは、死のイメージであるともいわれる。
現実の恐怖が入り交じったシャガールの幻想世界は、メランコリックな色調に満ち、さらに不思議な浮遊感を得ている。
凝視していると、精神が奇妙にぶれ始め、絵の向こうの異次元世界へと誘い込まれそうである。

「三本のろうそく」1938-1940年


posted by アートジョーカー at 16:09| Comment(0) | Marc Chagall | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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