Madame Dedieアメデオ・モディリアーニは1884年、イタリアのリヴォルノに生まれた。
22歳でパリに出て、モンパルナスのラ・リューシュ(蜂の巣)と呼ばれた一画にあるアトリエを借りる。
20世紀初頭のモンパルナスには、シャガール、スーティン、藤田嗣治らの若き前衛画家や、音楽家のサティー、詩人のコクトー、さらには革命家のレーニン、トロッキーなどの「異邦人」たちが自由を求めて集まっていた。
そうしたなかで、モディリアーニは、肖像画ばかりをひたすら描き続けた。
女の肖像が多い。
細面、鶴首、なで肩のやわらかな線。
下がった眉尻の、うるんだような瞳でこちらを見る女は、竹久夢二の美人画を彷彿とさせる。
黒いドレスは、和服を少し着くずしたような気怠い感じで、奇妙に長く、ねっとりと絡みつくような指が、とりわけ印象に残る。こんな指でそっと撫でられると全身が痺れそうである。
The Art Impression
