
マティスの絵を積極的に買い求めたのは、ロシアの富豪セルゲイ・シチューキンをはじめとする外国人たちだった。1910年に「ダンス」を描いた頃は、まだフランスでは認められていなかったのである。
マティスは「ダンス」のための習作を何枚も描いている。そのスケッチや水彩画などが残っていて、マティスの試行錯誤のあとが見られておもしろい。
「ダンス」は、少しずつ好きになっていく絵ではないかと思う。
ヒトのカタチと色だけの、単純で平面的な構成が、なんだかとても気持ちいいし、どれだけ見ていても飽きない。
1930年、バーンズ美術館から壁画制作を頼まれたとき、マティスは、ふたたび「ダンス」を描く。20年前に描いたダンスよりも、さらにすっきりと単純に仕上げている。
The Art Impression
