2006年04月01日

クリムトの四角い風景画

Allee Im Park Von Schloss Kammer
Allee Im Park Von Schloss Kammer



19世紀後半、印象派によって起こった新しい美術の流れは、次第に激流となり、やがて枝分かれしていった。1886年、最後のグループ展が開かれる頃、印象派は過去のものになりつつあった。
時代は、網膜に飛び込んできた印象だけではなく、絵画にさらなる内面を求めはじめた。
ゴッホ、ゴーギャンといった後期印象派には、すでに感情や精神表現の含みが濃く現れている。

クリムトも、自分の思想や世界観を作品に込める、象徴主義の芸術家の一人とされている。
しかし、クリムトの風景画には、そうした象徴派としての側面よりも、印象派に回帰したようなイメージもある。
クリムトは、風景画に点描を用いている。
印象派は、たとえば目の前に現出した一瞬の光の印象を描く。
モネなどにみられる点描技法も、きらきら光る風景をキャンバスに直截的に映しだすのために、最適の技法のひとつといえたかもしれない。
ただ、クリムトの点描には、網膜に飛び込んできた光の印象というよりも、どこか企てたような「装飾的な印象」を感じる。

四角形のキャンバスに切り取られた、クリムトが観た風景。


posted by アートジョーカー at 17:15| Comment(2) | Gustav Klimt | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クリムトの絵はよいですね。
グーッと迫ってくるものを感じます。
てんびょうを併用して見ようかな!?
Posted by どんぺい at 2006年04月04日 11:31
コメントありがとうございます。
点描は昔、ロットリングを使ってやったことがありますが、下手な自分でも結構格好がついたものに仕上がった記憶があります。
Posted by 管理人 at 2006年04月04日 22:30
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