Altamira Cave人類史上、最高峰の壁画はアルタミラの洞窟壁画ではないかとも思う。
先史時代に描かれたという、そのあまりの古さと、消えゆくような危うさ。
赤と黒を基調とした呪術的ともいえる色彩と陰影。
いまは存在しない、遠いまぼろしのような生き物の姿が発する妖気じみたメッセージは、ただごとではない。
アルタミラの壁画は、1879年、技師ソウトウラに連れられた5歳の娘マリアの好奇心が発見したという。恐ろしく深い洞窟の中で、マリアはふと天井を見上げた。そこに不思議な牛の絵が描いてあったという。
アルタミラ洞窟は、先史時代のシスティーナ礼拝堂ともいわれる。
バチカンのシスティーナ礼拝堂は、ミケランジェロがシリア人の弓のように反りかえって「創世記」のフラスコ画や「最後の審判」を描いた、圧倒的な芸術のエネルギーに沸く場所。
しかし、アルタミラ洞窟壁画には、太古から時空を超えてやってくるような叫びがある。
このうえない妖しさ、不思議さ、原初の芸術だけが放つ野太い魂の響きがあるような気がする。
Altamira Cave マドレーヌ期 (約1万8千年〜1万年前)
The Art Impression


Toulouse-Lautrec