自虐というものが、果たして気持ちのいいものかどうかはわからないが、
あまりに不甲斐ない自分、もしくは満たされない自分を恨み、おのれ自身でおのれを壊したくなるとき、それがいますぐではなくても人は野垂れ死にを望む。
そういう意味で、モディリアーニも、いつかどこかでぶっ倒れて死ぬことを心の奥で望んでいたのかもしれない。実際、36歳の冬、その通りになった。
野垂れ死ぬために、たとえば酒でからだをいじめ抜く。そして酔うことでしか生きられなくなる。
20世紀の初め頃、モンパルナスを根城に活動した「エコール・ド・パリ」という言葉で括られる芸術家たちは、日本の戦後文学における無頼派とどこか似ているような気もする。
酒、議論、貧困、持病、傲慢、繊細、自堕落、破滅……そして恋愛。
恋して酔い続けた人生ではないと、こういうゾクッとするような女の絵は描けないのかもしれない。
The Art Impression


