ダリの創造力は得体が知れない。
タイトルは『ミレーの「晩鐘」古代学的回想』で、1933年頃の作品。
ダリの家には「晩鐘」の複製画が飾られていたという。
その絵は、幼い頃のダリの脳裏に焼き付き、ある種のトラウマのようなものになっていたという。
画面の下の方にいる小さな親子が、農婦のカタチをしたふたつの巨岩を見つめている。
ミレーの「晩鐘」における農婦は生きた人間であり、労働と祈り、感謝のイメージかもしれない。
しかし、ダリの手になると、農婦が無機質な岩となり、これは、時間によって浸食されるイメージであるという。
わけがわからない。
そういえば、誰の句だったかは忘れてしまったが、
「生き変わり死に変わりして打つ田かな」
というのがあった。

The Art Impression

