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The Art Impression
●ピカソは永遠にわからない。
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2006年03月30日
恍惚の母子像、クリムト
Three Ages
「子はふたたび子宮の中へ戻りたがり、女はそれを受け入れることで、至上の愛が完成する」
とでも勝手に解釈したくなるような母子像。肌の匂いを求めあい、感じあう恍惚の時間。
クリムトは、ウィーン大学のフラスコ画を依頼された際、大学の象徴である、「知」というものに疑問を投げかける寓意を込めた絵を描いたという。そのことで批判を浴び、古典との「分離」を宣言した。
クリムトの手にかかると、「聖域」である母子像も、ひたすら官能に満ちたものになる。
posted by アートジョーカー at 18:44|
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Gustav Klimt
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2006年03月29日
「あぶな絵」とクリムト
Donna Con Ventaglio
たとえばモネも、妻カミーユの着物姿を描いているが、こういう艶めいたものではなく、表情もポーズも、ちょっとおどけた感じである。
19世紀後半から活動を始めた、ヨーロッパの芸術家の多くがそうであったように、クリムトにも、ジャポニズムの濃い影響がみられる。クリムトの場合は、とくに浮世絵版画の中の「あぶな絵」に惹かれ、そのコレクションを保有していたという。「あぶな絵」とは、男女の交合をあからさまに描く春画のたぐいだが、そこには「享保の改革」による禁制への考慮がみられるものである。
posted by アートジョーカー at 19:21|
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Gustav Klimt
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2006年03月28日
自分よりも女に興味、クリムト
官能と寓意の画家。
クリムトは1862年、オーストリアに生まれた。
ウィーンの工芸学校に学び、卒業後は弟のエルンストらと芸術家カンパニーを設立。劇場装飾、壁画制作などの仕事を始める。のちに古典的芸術からの分離を宣言し、「ウィーン分離派」を結成。派の領袖として活動するが、1905年には分離派とも決別、総合芸術を標榜する自分たちの立場を明確にした。
クリムトには自画像がない。自分は描く対象ではない。
芸術家としてのクリムトは、自分よりも、たとえば女に興味を持った。
女の背中とは、なんと艶めいているものなのか。
恍惚とした表情が咲かせる、花ある君と思いけり。
Sea Serpents IV (detail)
posted by アートジョーカー at 19:54|
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Gustav Klimt
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●管理人:アートジョーカー
「人はなぜ絵画を理解したがるの?」と、ピカソは問うた。インテリアとしてアートを愉しむのに理屈はいらない。
しかし、妖しく独善的な絵画論をぶつ。
djoker@mail.goo.ne.jp
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